長年かけてやっと

 
テンカラを始めた頃から源流域に行く機会が増えて
地図を見るたび気になっていた沢がありました。
その沢は舗装されていない林道を走って谷下に滝が見えて
沢の流れがある。
ただその沢の出合はすぐの滝でどちらから巻いたらいいのかも
分からない沢です。
その沢に土曜日思いきって行ってみました。
  

 
何年か前、本沢の出合いから堰堤を越えて入渓したことがあります。
ただその時は目の前を大滝に阻まれて断念しました。
  

 
木橋が架けられていたのでこれはと思って渡ってすぐに
お助けロープまであってこれは行くしかないと思いました。
山師が滝上に行くために整備したものとばかり思っていました。
 

 
しかし、登って行ったかと思ったら今度は沢の方へ降りて行くではないですか。
 

 
この滝を見るために整備された道だったことが分かりました。
正面に滝が見えお助けのトラロープもこの先にはありませんでした。
 
ここでどうしようか迷いました。
戻るか、それともこのまま進むか、上をよく見ると木と木の根があって
何とか登れそうなので進むことにしました。
 

 
滑落しないように慎重に木と木の根をつかみ滝上に出ることができました。
予想はしていましたがやはり水量がありません。
 

 
一応流れのあるところには毛鉤を落としていきましたが
まったく反応はなしでした。
 
それでも少し水量のある場所で出てくれました。
ただ、毛鉤が浅くかかっていたため、すぐに外れてしまいました。
一度は石の下に潜った岩魚をつかんだもののすぐに手からすり抜けて
消えてしましました。
 

 
そのあとも同じような場所が数か所ありましたがかからず
毛鉤を叩いて挨拶だけでした。
上流へ行くにつれ完全な藪沢になってしまい引き返そうかと
考えましたがまだ時間も早いので先へ進みました。
 

 
木苺が赤々と実をつけていたのでおいしくいただきました。
紫がかったものはあまりおいしくなく、赤々とした実は
酸っぱさもあっておいしかったです。
 

 
中山道か獣道かわからない道を歩いて行ったら建物が
見えてきました。
中をのぞくとトイレでした。
近くには石積みされて建物が建っていたんだろうなと想像できる
場所もありました。
 
ここの少し手前で泳いでいる岩魚を見つけ毛鉤を落としてみましたが
すでに気づかれていたようで木の下に引っ込んで出てきませんでした。
それでも岩魚を確認できただけでも釣査(釣れなかったけど)できて
良かったです。
 

 
近くに落ちていた瓶を見つけていつ頃の物だろうと思いました。
最近の物ではないと思います。
ひょっとしたら価値がある瓶だったりして?
「寶酒造株式会社」と刻印がありました。
ローマ字でも「TAKARA」の刻印があります。
 

 
帰り山道らしき道をたどって行ったら尾根のてっぺんまで
上がってきてしまいました。
向かいに見えるガードレールと同じくらいの高さまで上がって
来てしまい狐に化かされた思いです。
 

 
この周辺一帯にネットが張られていてネット沿いに下へ降りました。
 
何とか滝上から下へ降りる山道はないものかと再び山道を
歩いていたらまたまた高い位置まで上がってきてしまい
ひょっとしたら滝上どころかもっと下流の方へ来てしまったのでは
ないかと思ったらその通りでした。
下に少し広い河原が見えました。
 
仕方なくまたネット沿いに降りて今度はかなりきつい崖を
降りて道に出ました。
車からは500m位下に降りて来たようです。 
 

 
まだまだ明るいので少しだけ出合の下に降りて夕マズメを
狙ってみました。
なかなかきれいな20cm弱の岩魚が釣れました。
 

 
ただこの辺も一時期護岸工事や崖が崩れたりでかなり
荒れた沢です。
そんな場所でもたくましく岩魚は育っています。
 
最後にかなりの長文になりましたが、これでやっと長年気になっていた
沢の滝上が覗くことができて本当に良かったです。  
 
 
 

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